2024年3月19日火曜日

インクジェットプリンターを修理してみた

 こんにちは。技術部のチュータローです。

2007年に購入し使い続けている我が家のインクジェットプリンター「PIXUS

MP610」(キャノン製)。A4専用ですが、スキャナー付きで使い勝手がいいプ

リンターです。既に2013年にメーカー保守が終了しており、いつ故障しても

おかしくない状態で動いていました。

ある日「プリントヘッドの種類が違います。正しいプリントヘッドを装着

してください」というエラーメッセージが出て、電源スイッチ以外は何も

動作しなくなってしまいました(写真を撮るのを失念してしまいました)。

もう寿命と諦めるところですが、実は家人がネットフリマで安売りしていた

新品純正インクをまとめ買いしていたこともあり、できればもうちょっと

使い続けたいところです。


ネットで調べたところ、修理に出すレベルの故障の様ですが、保守終了機種

なので修理依頼できません。更に調べたところ、どうやらプリントヘッドの

中でインクが詰まってプリントヘッドが動作しなくなった可能性が高い様

です。プリントヘッドは、インクジェットプリンターで最も重要で高価な部

品です。人によっては、プリントヘッドを取り出し分解洗浄して再使用した

事例がありましたが、かなり難しいので失敗する可能性があるため、プリン

トヘッドの再生は諦めた方が無難です。

ではプリントヘッドが買えるか調べたところ、古い機種なのでさすがに新品

はどこにも売っていませんが、業者が再生したと思われるプリントヘッドは

ネットで多数売られていました。その中から¥10,695のものを選び買ってし

まいました。修理に出す程度の費用ということもあり。届いたプリントヘッ

ドは、アルミ箔の袋に入っていました。開封し、保護用プラスチックを外し

ます。


それではプリントヘッドを交換します。プリントヘッドはインクを装着する

受け皿でもあるので、インク交換と同じ操作で出来るはずです。この機種は

通常プリントヘッドが(手が届かない)右端に常設されていて、インク交換

の際は原稿台部分を持ち上げるとプリントヘッドがモーター仕掛けで移動し、

手が届く中央部分に来ることで交換操作できるようになっています。今回、

故障した状態でプリントヘッドをモーター動作で移動させるのはちょっと怖

いので、手間ですがプリンターを分解してプリントヘッドを露出させて交換

することにしました。もちろん、ネットで分解事例を見て事前学習してから

実施しています。


まず原稿台を留めているネジ2か所を外してから、背面のネジ4か所を外して

背面を取り外します。


既に原稿台の固定が外れているので、それを少し持ち上げながら左側面と右

側面を外します。

次に原稿台の配線を外します。まず左側面側のアース線の固定ネジを外します。

そして右側面側のフレキシブルケーブルとコネクタ3か所を外します。

原稿台の右手前部分の深い所に爪で固定されている部分を押しながら(言葉

での説明が難しいので省きます)、原稿台を取り外します。

これでやっとプリントヘッドが露出しました。

プリントヘッドの固定ノブを解除し、インクを取り外してから既存のプリント

ヘッドを取り外します。

購入した新しいプリントヘッドを取り付け、インクを取り付けます。

肝心のプリントヘッドが交換できましたので、あとは逆の手順で組み立ててい

きます。写真は省略しますが、原稿台に付いているダンパーが組み立ての邪魔

となりますが、粘り強くねじ止めしていきます。またコネクタ類の接続忘れに

も注意します。分解より組み立ての方が、かなり時間がかかるかもしれません。

電源を入れて動作確認します。

印刷・スキャンとも、無事に動作しました。17年選手ですが、もう少し働いて

もらいます。丁寧に使えば、しばらくは大丈夫だと思います。では。

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