2022年7月4日月曜日

タブレットのディスプレイ&電池交換

 こんにちは。技術部のチュータローです。


Androidタブレット端末のディスプレイと内蔵電池をDIYで交換してみたので、その様子を

書こうと思います。


おことわり:

 以下の内容は、個人での修理をお勧めするものではなく、この文章を基に修理したこと

 により発生した、如何なる負傷・損害等の責任は負いません。

 一般的に、携帯電話等の内蔵電池は、リチウムイオン電池など発火性のある素材である

 ため、取り扱いを間違えると火や煙を吹いたり爆発すると共に、それにより周りの部品

 が破損する恐れがあります。またコネクターの脱着に失敗すると、コネクター自身が破損

 する場合もあります。作業中にフラットケーブルが破断する可能性もあります。いずれの

 場合も、装置自体が再起不能となる可能性があります。

 個人で機器を分解・再組立てし、また個人での修理による不具合は、メーカー保証を受け

 られませんので、そのリスクを自ら負う必要があります。


2017年に購入したAndroidタブレットHUAWEI MediaPad M3は、購入後数か月後に外出

先の路面に落とし、画面表面にひびが入りました。ただ画面表示は生きていたので、

何とか使い続けていました。しかし昨年末あたりに、画面表面のひびがひどくなり、また

充電してもすぐに電池が減る(=電池の寿命)状況に。もっともAndroid7から公式アップ

デートがなく、OSが古くてアプリが動かなくなるものが増えることもあり、もはや寿命で

廃棄しても納得レベルです。


しかし、再び使えるようになるなら、子供用に与えてもいいし、ネットには非公式で最新

OSに更新するという記事も散見されます。この端末の画面と電池の交換に関するネット情報

も多く、やってみる価値はありそうです。ということで、趣味を兼ねて自分で修理すること

にしました。


交換用の画面ユニットと電池は、ネット検索すればたくさん出てきます。Amazonで5000円

強・3000円強で購入しました。


その他、ネット記事を見ながら修理に必要と思われる、画面ユニット接着用の2mm幅両面

テープ、吸盤付スマホ開腹治具、タブレット画面保護ガラスもAmazonで購入。いずれも

500円強でした。


また、手持ちだったので今回は購入しなかったものとして、(自動車用)内張り剥がし、

ドライヤー、電池固定用両面テープ(1cm程度の幅)も用意しました。


準備ができたので、作業開始。

修理前のタブレットはこんな状態でした。画面はひび割れていて保護ガラスでかろうじて

一体になっています。また画面の一部が底ケースから浮いています。電池が劣化して

膨らんでいる可能性があります。

まずタブレット本体を開腹(画面ユニットと底ケースを分離)します。ドライヤーでタブ

レットを暖め、回復治具でテンションをかけて隙間を作り、画面ユニットに付属していた

剥がし板を隙間に入れて徐々に隙間を広げ、全外周を分離します。今回は、最初から隙間が

あったので、結果的には開腹治具を使わなくても開腹できる状態でした。でもこの治具は

今後他のスマホを開腹する際にもきっと役立つことでしょう!

画面ユニットとメインボードを繋げているフラットケーブルを外します。そのためにはまず

フラットケーブルの先にねじ止めされている固定金具を取り外します。露出したフラット

ケーブルの先端の裏に、コネクタがはめ込まれているので、慎重に浮かせて分離して、

フラットケーブルが外れます。

取り外した画面ユニットは、再利用できそうになく、不燃ごみ行きです。

分離直後に、画面ユニットと底ケースを結合していた両面テープが垂れ下がっているので、

除去します。また今回は、画面ユニットのひび割れによる破片が内部に散らばっていた

ので、セロテープなどできれいに除去します。


見えてきた電池の上に這っている2種類のフラットケーブルと、電池から出ている1本の

フラットケーブルも、同様に、固定金具を外してコネクタを外します。

これで電池が露出したので、電池を外します。電池は底板に両面テープで固定されている

ので、電池と底板の間を内張り剥がしで慎重に分離していきます。電池は折れ曲がりそうに

柔らかいのですが、極端に変形すると電池内部が破壊し発火する可能性があるので、無理

しないで少しずつ剥がします。ドライバーを使うと電池を傷つけそうなので、私は幅広の

ヘラ状治具である、内張り剥がしを使用しました。


取り外した電池は、自治体が定めた方法に従って廃棄します。


新しい電池を装着する前に、底ケースに電池を固定する両面テープを貼ります。この両面

テープは、タブレットを落としても電池が動かないように、強力なものにすべきです。

この両面テープの上に新電池を乗せて、固定されたことを確認します。

そして、元々電池の上に乗っていた2種類のフラットケーブルと電池のフラットケーブル

を元の場所に接続しコネクタを固定します。続いて、底ケースの外周に、2mm幅の両面

テープを貼ります。細くて貼りにくいですが、所定位置を外れると画面ユニットの固定が

弱くなったり、両面テープが画面外に飛び出てしまう可能性があるので、できるだけ綺麗

に貼ります。

そして、新しい画面ユニットのフラットケーブルを接続します。この時点ではまだ画面

ユニットを底ケースにはめ込まず浮いた状態のままです。

ここで動作確認します。充電用アダプタを接続した上で、本体の電源ボタンを押して起動

します。正常に起動することを確認します。

無事動作しました。電源を落とし、画面ユニットを正しい位置にはめ込んで、底ケースと

しっかり固定するようにしばらく押さえます。購入したタブレット画面保護ガラスも所定の

方法で画面に貼り付けます。

これで修理は完了しました。慎重に作業する必要がある場面もありましたが、比較的簡単に

修理できました。そのうち、自己責任でOS更新にも挑戦してみようと思います。

古い端末ですが、まだしばらく使えそうです。


では。


0 件のコメント:

コメントを投稿