2024年2月19日月曜日

閉まらなくなった室内ドアを修理してみた

 こんにちは。技術部のチュータローです。

専ら私の趣味で、毎月個人的な修理ネタを書いています。よく毎月ネタがあるな、

と自分でも思いますが、日頃生活していて不便な思いをすることは結構あり、

ならばブログネタ収集を兼ねて自分で直してみようと積極的に思うことが多く

なりました。今回もそんな日常の1シーン。室内のドアが閉まらなくなって

しまった不具合をDIYで修理したケースの紹介です。


経緯としては、このドア、木製の結構重そうなもので、最近ドアを開け閉め

するとドアの底が床にこすれて使いにくくなっていました。以前室内をリフォ

ームした際にお世話になった業者に連絡し、先日ドアの底をかんなで削って

もらい、床とのこすれは解消しました。しかしその後、ドアを閉じてもすぐに

開いてしまいました(業者が削った直後は閉じたようだが・・・)。


閉じない原因として最も怪しいのが、ドアのラッチ(ラッチボルトと言う

場合もある様です)がラッチ受けにちゃんとはまっていない可能性です。

そこで、ラッチ受け付近にラッチ位置(上端・下端)を鉛筆で印を付けて

ラッチ受けの穴位置と比べると、やはりラッチ下端3mm程度がラッチ受けの

穴の下端の外側に接触しているため、ラッチがロックできなかった様です。

そもそもドアの底が床をこすっていたのは、業者によれば、ドアの重みで

蝶番(ちょうつがい)ごと下にずれてしまったのが原因の様です。蝶番を

固定するネジの穴が下に広がってしまった、と。

これで現状がわかりました。さて、どう修理するかです。


蝶番が下がったということで、蝶番位置を上げれば直ります。しかし現状

の蝶番を見たところ、上下位置調整機能はない様です。ならば蝶番を今

より上部に付け直せばいいはずです。しかし、重いドアを外して取付ネジ

を別位置に付け直すのは、心情的に辛い作業だし、元の穴より数ミリ上部

にねじ止めしても元の穴と近すぎて強度が低いのではと思い、できれば

避けたい案です。


視点を変えて、ラッチ側の位置を調整する方法を考えてみます。ラッチ

自身は上下調整機能はないし、ラッチ取付位置を物理的に変えるのは不可能

と言えます。一方ラッチ受けは、上下位置調整機能は付いていません(前後

位置調整機能はあり)。無理やりラッチ受け位置を下方向に移動するとしたら、

取付位置の木を削る必要があります。でも5mm程度だったらちょっと木を削り

さえすれば可能です。ラッチ受け自体は蝶番ほど力はかからないので、取付

穴が元位置と近くても影響は無視できます。この方法が最も現実的なので、

ラッチ受け位置を5mm下げることに決めました。


ということで、修理作業開始です。まずラッチ受けを取り外します。上下2

か所のネジを外します。

建物側の木の切削部分をまるごと下に5mm延長します。木に溝(正しくは

ほぞ穴)を掘る工具は「のみ」です。中学校の技術科で使った以降手にし

ていません。当然自宅になかったので、近くのホームセンターで購入しま

した。9mm幅切削用で¥877。

まず現状の穴部分から5mm下の位置に鉛筆で印を付け、ここまでのみで掘り

下げます。

ラッチ受け下端部分で木が余計に欠けてしまった部分が出来てしまいました。

パテ等で埋めるべきところですが、ここは目立ちにくい位置でもあり、その

ままにします。

ここでラッチ受けをはめて切削具合を確認します。

ばっちりはまりました。のみ加工はこれでOKです。続いて、ねじ取り付け

穴を加工します。ポンチで位置決めして、木ネジに合わせて3mmドリルで穴

を開けます。

これで木材加工は完了です。ラッチ受けを新しい位置にねじ止めして完成

です。

ラッチ受け位置をずらした際に生じた上部の隙間は、本来パテなどで埋める

べきですが、自宅だし目立たない部分なので、このままにしておきます。


最後にドアを閉めて確認します。

今度はきっちり閉まりました。当たり前ですが、閉まらないストレスが解消

しました。今後は開け閉めを静かにやって、ドアを大切に使いたいと思います。

では。

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