こんにちは。技術部のチュータローです。
現在は廃番で購入できない様ですが、数年前にダイソーで「COBホルダーライト」
という製品を妻が何個か購入し、部屋ごとに置いて懐中電灯として使用しています。
「COBホルダーライト」は、単4電池1本で眩しいほどの光を出すLEDライトです。
サイズは、直径25mm、長さ80mm程度の筒状で、手にすっぽり入ります。軽いです。
操作は簡単で、電池を入れて、ボタンを押すと点灯します。点灯はボタンを押す
ごとに、高照度→低照度→点滅→消灯となります。当時100円+税でした。
ちなみにCOBとは、chip-on-board(チップオンボード)の略で、LEDチップが高
反射率の鏡面金属基板に直接貼り付けられている、低コスト・高効率の面光源です。
このライトの筒の端には、片方にスイッチ、片方にストラップが付いており、我が
家では壁のフックにストラップでつるして保管しています。先日、暗闇でこのライト
をつかもうとしたら、取り損なって壁から落下。必然的にスイッチから床に落ち、
スイッチに激しい衝撃が加わって、スイッチが破損(ボタンが凹んで戻らない)
してしまいました。この構造である以上、吊るすといつかはスイッチが壊れる
運命のライトなんです。
壊れたら直してみるのがモットーの私ですので、とにかく分解して確認してみます。
ネジは使われておらず、上下のケースが爪で止められています。ストラップを外し
て、ケース間の隙間を丁寧にマイナスの精密ドライバーで少しずつこじ開けていき
ます。
ケースが開きました。スイッチのボタンがポロリと落ちました。なくさないように
保管します。
更に部品をばらすと、上・下ケース、反射板、基板に分かれます。
基板のスイッチを見ると、スイッチの底が割れて抜けていました。
スイッチ以外は特に異常ない様です。破損したスイッチをはんだごてで取り外し
ました。
スイッチの底が半分に割れて、中身の導体が飛び出しています。スイッチの底
はプラスチック製ですが、小さすぎて接着剤補修では機能復活できそうにあり
ません。直すには同等のスイッチを探して入手するしかない、という結論です。
実は、2年前に別の「COBホルダーライト」で同じ落下事故を起こし、やはり
スイッチが破壊したので、その際にamazonでスイッチを購入していました。
「uxcell タクトスイッチ 3x6x3.5mm 押しボタンスイッチ 2ピン 取り付けスイ
ッチ 10個入り」という商品名です。当時¥397(現在は¥475で売っています)。
1個だけでは買えず10個単位です。100円のライトを400円で直すのもどうかと
思いましたが、いくつもライトを買って各部屋に置いていて、将来また同じこと
が起こると予想したので、10個入りを買っていました。当時はコロナ第1波真
っ最中でもあり、注文してから配達されるまで3カ月くらいかかっていました。
後で調べたら、航空便で中国→台湾→成田を経由して配達されていました。
ただ送料無料だったので、まあいいかと我慢しました。
新しいスイッチが左、破損したスイッチが中・右です。
新しいスイッチを基板にはんだ付けします。
この基板と、下ケース、反射板、スイッチのボタンを付けたところで、問題が
見つかりました。スイッチとボタンに隙間が2mm程度も空いてしまい、このまま
ではボタンを押してもボタンが凹むだけでスイッチが押せません。買ったスイ
ッチの押下部分の高さが、元のスイッチより2mm程度低かったのです。
そのような仕様の他のスイッチが売られているか探すのも大変ですし、あった
として買っても赤字になってしまいます。そこで今回は、物理的に隙間をかさ
上げすることにしました。何でかさ上げするか考えた結果、今回はビニール
テープを小さく切り重ねてボタン裏に貼ってみました。これをスイッチに当て
たところ、隙間が埋まりうまくボタンが押せるようになりました。
上ケースをはめて完成です。電池を入れてボタンを押すと、ちゃんと動作しま
した。
こうして、無事修理が完了しました。たぶんまた同じことが起きるでしょうから
残りのスイッチで修理して、長く使おうと思います。
ちなみに今回この文章を書くために、「COBホルダーライト」をネット検索すると、
不使用時の待機電力が結構大きく、使わずに放置すると電池が放電して液漏れする
可能性があるとのことです。充電用電池も使用可能ですが、過放電すると寿命が
かなり短くなるので、長く使う用途には使わない方がいいです。同じライトを
お持ちの方、ご注意下さい。ネットにはこの問題を解消する改造事例がいくつか
紹介されていました。時間があれば私も試してみようかと思います。
では。
0 件のコメント:
コメントを投稿