2024年9月30日月曜日

自宅シャワー配管の水漏れを修理してみた

 こんにちは。技術部のチュータローです。

今回は、水道トラブルのDIY修理の話題です。


我が家の風呂のシャワーの水栓側から水が漏れてくるようになりました。シャ

ワーを使い終わってしばらく経って水栓から漏れた水が床に貯まります。

冒頭の写真のように、我が家のシャワー水栓はちょっと変わっていて、水栓

本体には湯量調節のハンドルがなく、出す・止めるを切り替える押しボタンが

あります(湯温調節ハンドルはあり)。湯量は、シャワーヘッドや吐水口に

あるつまみを回します。また、水栓の配管はプラスチックの目隠し板に隠れて

いて、水漏れはその板の隙間から垂れているので、どこから漏れているかは

外見的には見えません。

とりあえずどこから漏れるか調べてみます。何はともあれ、目隠し板を外して

配管を露出します。

水栓には3本のステンレスフレキシブルホースがつながっています。温水・

冷水・混合水ですね。水漏れと言えば、一番疑わしいのが継手のパッキン劣化

が思い浮かびます。継手で濡れている所を探すと、水栓の中央、温水のナット

付近にありました。

そこでこのナット部分のパッキンの状態を確認します。水栓付近には温水・

冷水の元栓がありますので、ドライバーで両方の元栓を閉じます。

そして問題の部分のナットを開きます。狭い場所ということもあり、小型の

薄刃モンキーレンチを使いました。

現れたパッキンは、青くて固い材質のものでした。

知識がなく劣化で固くなったのかと思いましたが、調べてみるとこれは

「ノンアスベストパッキン」(ノンアスパッキンとも言う)というもので

給湯配管によく使われる固いタイプのパッキンでした。使用可能温度は-20

~80℃。他に給湯配管で使われるパッキンとして「EPDMパッキン」があり、

色は黒、使用可能温度は0~80度です。ちなみに、水の蛇口等に使われる

ゴムパッキンは、使用可能温度が0~60℃のため、給湯配管に使うと早く

劣化する様です。


近所のホームセンターでフレキ用パッキンを探してみると20枚入りEPDM

パッキンが数百円で売られていました。ノンアスパッキンが劣化している

かどうか不明でしたが、これを使ってパッキン交換して水漏れが治るなら

安いと思い、購入して自分で交換することにしました。

たくさんあるので、3本のフレキの両端全部を交換しました。結構大変

でしたが、何とか交換し、元栓を開けて通水したところ、残念ながら

漏水は治りませんでした。

よく見ると、漏水しているのはフレキではなくその手前の太い継手の様

です。ちょっと大がかりになってきました。この部品、水栓の取説を見る

と「調圧弁」というもので「圧力を調節するための小穴があります」と

あり、更に「小穴よりぽたぽたと水漏れが続く場合は、調圧弁一式を交換

する」とあります。どうも今回の水漏れはこれが原因の様です。

ネットで調べたところ、この調圧弁はTOTOの「THJ6」というもので廃番品。

現行品は「THJ6R」で\6,000前後で売られています。こうなったら買って

交換するしかありません。ネットで販売されているので購入しました。

交換も大変です。狭い箇所のため、調圧弁付近の2本のフレキを外します。

そして調圧弁を外します。

更に調圧弁にフレキ接続用の継手(ブッシング)が付いているので外します。

新旧の調圧弁とブッシングを並べました。

「THJ6」と「THJ6R」で外形が異なり、ちゃんと収まるか心配ですが悩まずに

交換します。まず新しい調圧弁を取り付け、ブッシングを取り付けてから、

フレキを接続します。

最後に通水確認です。漏れていません。シャワーもちゃんと出ます。成功

しました!

こうしてシャワーの漏水修理は無事完了しました。試行錯誤の連続で大変

でしたが、部品代だけで修理できたのはラッキーでした。グローブボックス

や精製装置の組み立てで、普段からよく継手の脱着をしているので、その

経験が役立ったと思います。全ての方にお勧めするものではありませんが、

自信があれば試してみてもよろしいかと思います。


では。

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