2022年4月4日月曜日

エアコン交換への長い道のり

 こんにちは。技術部のチュータローです。


この写真の、10年以上稼働している自宅のエアコンは、最近調子が悪く、そろそろ買い

替えかなと思い、3月初旬に買いに行きました。エアコン使用時間が減るこの春先は、

需要が少ないだけでなく新製品発売シーズン間近ということもあり、割安に現行製品を

買える時期とのこと。とてもいい買い物ができました。取り付け費用は別見積もりとの

ことで、翌日、自宅で取り付け担当業者の方に見積もりしてもらいました。


来週には新しいエアコンが使えるようになる!と思いきや、そんな甘い予想を打ち砕く

思わぬ展開が待っていました。「エアコンのコンセントは専用配線ですか?」と業者の

方。この家は元々、40年近く前に建ち両親が住んでいたのを譲ってもらったので、配線

がどうなっているのかはよくわかりません。ブレーカーを落として確認したところ、

なんと他のコンセントとブレーカーが共用となっていました。これを見て業者の方は

「コンセントが専用配線でないとエアコンを取り付けてはいけないことになっています」

とのこと。仕方ないので、専用配線を新設して下さいとお願いしたところ、「この配電

盤はブレーカーを増設するスペースがなく、壁の幅が狭いので大きい配電盤に変えられ

ません」「この建物はコンクリート製の集合住宅なので壁に配線を通す穴を空けられま

せん」とのこと。配電盤はこんな感じです。新築時のまま使い続けています。

※左端が後述するアンペアブレーカーです。


エアコンを交換するのは簡単にできると思っていたのに、これは大事になりそうです。

業者の方は電気工事にあまり乗り気ではなさそうで「ご存じの電気工事店があれば依頼

してみて下さい」。取り付け工事はペンディングです。


後日、両親が過去にリフォームで内装工事した際にお世話になった工務店に相談しました。

配線はやはり壁の外を這わせるしかなさそうで、工務店はあまり乗り気ではないものの

可能な範囲できれいに壁の外に配線してもらうことにしました。

一方、配電盤問題は複雑です。「お宅は電力量計がスマートメーターですね。契約アン

ペア数を上げれば、スマートメーターにアンペアブレーカー機能を追加でき、新しい

分電盤はアンペアブレーカーのないコンパクトなものを採用できます。電力会社に相談

して下さい」との提案。工務店への相談もここでペンディング。いやーなかなか進み

ません。


※スマートメーターとアンペアブレーカーは、電力会社所有設備のため、住人も電気

 工事店も勝手に手を付けることができません。


後日東京電力への連絡先を確認するために「電気料金のお知らせ」を探したのですが、

そういえば最近「電気料金のお知らせ」の紙面が届かないことに気づきました。

ネットで検索したところ、昨年電力量計がアナログ式からスマートメーターに交換された

時点で「電気料金のお知らせ」が廃止され、ネットで参照する形式に自動移行した様

です。うかつにも把握していませんでした。登録すれば料金情報は郵送可能とのことで、

さっそく登録。そして、ブレーカーの件の連絡先をネットで調べて電話しました。


その結果、アンペアブレーカーは近い将来廃止となりますが、当面はアンペア数を

上げる契約変更があれば優先的にアンペアブレーカーが撤去されるそう(スマート

メーター交換時にアンペアブレーカーも撤去する電力会社もある様ですが、東京電力

はアンペアブレーカーを撤去していません)。

ただ、契約アンペアを上げると基本料金が上がるし、今のところブレーカーが落ちる

こともないので、アンペア数を変更せずにアンペアブレーカーを撤去したいのです。

それができるか聞いたところ、配電盤更新工事をするなら電気工事店経由でアンペア

ブレーカー撤去依頼が可能とのこと。工務店はそのことを知らない?(それとも、

面倒でやりたくない?)


結果、アンペア数を上げる契約変更はせず、工務店にアンペアブレーカー撤去の手続き

をしてもらい、回線数の多くアンペアブレーカーが省略されたスリムな分電盤を選んで

もらうことを工務店にお願いしました。現在、工事料金見積中です。


そろそろエアコンを店で購入してから1か月経ちますが、まだ工事は始まっていません。

いつになったら新しいエアコンが使えるのでしょう。でもいろいろ新しい知識が得られ

ました(今まで知らなくてすみません)。顛末は、エアコンが使えるようになったら

またご紹介します。

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