久々にお目にかかります。技術部のチュータローです。
私は中学生くらいから趣味ではんだごてを使った電子工作をしています。
といっても、自分で電子回路を組めるほどの技術はない素人ですが。
身の回りの家電品が壊れた時、結構自分で直して使ってしまいます。
もちろん自己責任の範囲で。家族には概ね喜ばれています。
ところで、最新iPhoneシリーズや新型スマートフォン(スマホ)には、
イヤホンジャックが搭載されていないそうですが、私のスマホ(某
Android機)には、旧来のφ3.5mmのイヤホンジャックがあり、昔ながら
のステレオイヤホンを繋いで音楽などを聴いたりしています。私には
これが結構いい音だと思われ、せっかくだから昔から手持ちのオーディオ
(アナログアンプ)につないで、少し大きな音で聴いてみようという気に
なりました。
ちなみにこのアナログアンプは、30年以上前、学生時代に手に入れたもの
です。今どきのオーディオでしたら、Bluetoothなりネット機能が当たり前
に付いていますが、私のアナログアンプには当然そんなものは付いていま
せん。基本的にアナログで繋ぐ訳です。
それで、スマホをアナログアンプで鳴らすなら、単純に、スマホのイヤホン
ジャックとアナログアンプのLINE IN入力に繋げばいいと思い、手持ちの
φ3.5mmステレオプラグ-RCAプラグのコードを使って繋げてみました。
アンプの電源を入れ、スマホから音楽を流して、スマホにφ3.5mmステレオ
プラグを刺して、さあ鳴れ!と期待したものの、アナログアンプからは
全く音が出ません。接触不良を疑い、φ3.5mmステレオジャック搭載の
ポケットラジオを繋げると、ちゃんとアナログアンプから音が出ます。
楽勝と思ったのが、意外にも難航。
さっそくネットで調べてみたところ、あるスマホで似たような現象が起きて
いるという情報を見つけました。それによると、スマホ側の音声回路では、
イヤホンジャックにイヤホンのような低インピーダンス(例えば8Ωとか16Ω)
が繋がった時にだけ音を出力し、それより高いインピーダンスのもの(今回は
アナログアンプのLINE IN)が繋がっても音を出力しないような仕組みを搭載
している様です。
なぜそんなことをしているか??まだ調べ切っていませんが、推測しました。
φ3.5mmプラグには、3種類の端子数のものが出回っています。
・アナログイヤホン用(2極)
・ステレオイヤホン用(3極)
・マイク付きステレオイヤホン用(4極)
ステレオイヤホン用(4極)は、どの端子がマイクかイヤホンか、メーカー
によって異なるようです。
スマホ側のイヤホンジャックは、マイク付きステレオイヤホン用(4極)
です。ここにステレオイヤホン用(3極)を刺す場合、明らかに相手が
ステレオイヤホンなら音声を出力していいですが、もしそうでなければ相手
はマイクかもしれず、マイクに音声信号を出力するとマイクが破損してしまう
恐れがあります。マイクは高インピーダンスですので、従って高インピー
ダンス相手には音声を流さない、ということではないかと思われます。
そこで、解決策として、φ3.5mmステレオプラグ-RCAプラグのコードの先に
スマホ接続相手が低インピーダンス装置だと無理やり認識させるアダプタ
を作ってみます。回路(といっても抵抗器をかますだけですが)は以下の
ものです(これは片ch分なので、実際にはこれが2回路必要です)。
抵抗値は、ネット情報から47Ωにしてみました。
部品は、サトー電気 町田店で購入しました。コネクタ×2=160円、
抵抗器×2=30円です。
※オス-メスとオス-オスの2種類作ろうとしたので、写真にはそれらが
写っています。以下、オス-メスを紹介しています。
実際に作ってみたのがこれです。
これを使ってスマホをアナログアンプにつなげたところ、見事に音が出ました!
ただし、かなり小さい音。抵抗値を変えたりして工夫する余地がまだありそうです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿