2022年8月30日火曜日

携帯扇風機の破断した羽根の修復

 こんにちは。技術部のチュータローです。


2年前に購入した携帯扇風機の羽根が破断してしまいました。子供が使っていたもので、

どのようなきっかけで破断したかよくわかりません。何か細いものを羽根に突っ込んだ

かもしれないし、品質不良で破断したかもしれないし。


羽根とその周囲は、破断面以外は特に傷ついていない様です。スイッチを入れるとブン

ブン回るので、モーターや電池などの電気周りは正常の様です。

そんなに高価でないし寿命廃棄・・・でもいいのですが、小さい携帯扇風機の羽根1か所

だけだし修復して使い続けられるならいいか、と思い、修復してみることにしました。


分解は、1か所のネジを外し、9個の爪を慎重に外して、ケースを2つに分割します。


3.7V 1200mAhのリチウムイオン電池が入っています。単3電池サイズより太く長くて

見たことないサイズです。ネットで検索すると「18650型」という主に懐中電灯用で売ら

れている規格品でした。初めて知りました。分解して中身を見ると、いろいろ勉強に

なります。羽根をモーターから分離したかったのですが、モーターに直接接着されて

いる様で、分離は諦めました。


さて、破断した羽根をどう修復するか。羽根はプラスチック(PET?)製です。高速回転

する部分なので、遠心力に耐えるよう強固に接着しなければなりません。また接着部分

が極端に重くなると羽根の回転が不安定となりモーターに負荷がかかるので、接着材料

はできるだけ軽いものでなければなりません。まあ携帯扇風機ですので、それほど気に

しなくてもいいとは思いますが。


そこで今回は、羽根の片側をセロハンテープで仮止めした上で、接着剤で破断部分を

接着することにしました。

接着剤は市販の「セメダイン3000ゴールド」を使用し、仮止した反対側の面に塗りま

した。


固まった様なので、携帯扇風機のケースを元に戻して、電源を入れてみました。

ところが、羽根がケースに当たって回転できないという状況でした。修復失敗です。

羽根の仮止め位置が不適切だった様です。携帯扇風機の外形をできるだけ薄くしたい

ためか、羽根とケースの隙間が元々僅かしかないことに気が付きました。


仕切り直します。修復した羽根はケースに当たって接着面の大部分がまた分断して

しまっています。セロハンテープはまだ切れていません。そこで、破断した羽根を

他の羽根位置より浮いていない位置になるように手で調整しながら、新たな接着剤

で固定します。接着剤は市販「アロンアルファ ハイスピードEX」を使用しました。

今度はセロハンテープの上にも接着剤を塗りました。



接着剤が固まったら、羽根からはみ出ているセロハンテープ部分をカッターでカット

した上で、携帯扇風機のケースを元に戻して、電源を入れました。今度は成功です。


ということで、失敗を経てまた使えるようになりました。次にまた羽根が破断したら、

もう寿命で廃棄でしょう。たぶんその前に電池が寿命となるか、モーターがダメに

なるかもしれません。それまでは、子供のためにまたしばらく働いてもらいましょう。


では。

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