2025年9月25日木曜日

断線したUSB電源ケーブルを修理してみた

 こんにちは。技術部のチュータローです。

今回は、断線したUSB電源ケーブルを修理してみたので紹介します。

最近、スマホ以外の電気機器につなぐ電源アダプターとして、USB充電用電源アダ

プターを使用する製品が結構あります。安価でどこでも手に入るからでしょうか。

我が家でも、このタイプのLED照明器具を持っています。枕元に置いてぼんやり

周辺を照らすコンパクトなランプを毎晩使っていますが、よく動かすせいか、

ケーブルをゆらすとランプが消えてしまうようになりました。新しいものを100円

ショップなどで買って交換すればすぐに回復します。しかし、もし原因が断線なら、

直せば買わずに済むので、今回は直してみることにしました。


これが今回修理するUSB電源ケーブルです。


片方がUSBコネクタタイプAオス、もう片方が極性統一電源プラグのEIAJ(日本電子

機械工業会規格)No.2というコネクタです。プラグの中心電極が+、外側の電極が

-と決まっています。


修理方法としては、断線部分の被覆を剥がし、断線した芯線をはんだ付けで接続

して熱収縮チューブで被覆する、といった手順です。

(経験的に)よく断線するのはコネクタの付け根部分ですが、ケーブルを動かし

ながらランプが消えるポイントを探すと、付け根では反応せず、電源プラグ側の

付け根から少し離れた場所の様ですが、ケーブルが太くて特定が難しいです。

外見上は特に異常がないので、決め打ちで被覆を剥がして断線部分を特定すること

にします。

黒い外側被覆を剥がすと、赤と黒の2本の細いケーブルが現れました。赤が+、

黒がーと思われます。特にケーブルに変色や膨らみは見られません。断線は

赤黒ケーブルの被覆を剥がさないと特定できないのですが、剥がした黒被覆の

部分が狭くて赤黒ケーブル被覆を剥がしにくいので、もう少し黒被覆の剥がし

部分を広げて、赤黒ケーブルの被覆を剥がしてみることにしました。

この範囲でも、赤黒ケーブルの被覆に変色や膨らみは見られません。赤黒ケー

ブルの被覆を剥がしても、断線していません。勘が外れました。しかし剥がした

被覆は元に戻せないので、断線箇所を発見するまで剥がしを進めます。

ここで、赤ケーブル上に黒い膨らみ部分を発見しました(矢印部分)。赤黒

ケーブルの被覆を剥がしてみると、赤の方が見事に切れていました。同じ位置

の黒ケーブルはなぜか異常ありません。

ここに外部から無理な力がかかっていれば赤黒両方破断する可能性が高いですが、

片側だけなのでちょっと理由が思い浮かびません。元々切れかかっていた??

不良品だったのかもしれません。

ともかく、破断位置で赤黒とも完全に切断し、芯線をはんだ付けして熱収縮

チューブで被覆して修復します。





修理が完了しました。LEDライトに接続して動作確認します。点灯しました。

ケーブルをゆすっても消灯せず点灯し続けます。

修理は成功しました。これで消灯の心配なしにLEDライトを使い続けられます。

では。


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